ランド高・ドル安は金鉱会社に打撃を与える?
ニューヨーク市場の金価格上昇は、産金国である南アフリカの経済にとって好材料となります。
しかしながら、通常、一国の経済が好調であると、その国の通貨は買われやすくなるので問題もあります。
というのは、南アフリカの通貨ランドが対ドルとの関係において高くなってしまうと、同国内の金価格が下落してしまうからです。
つまり、日本の輸出企業が円高になると利益が得るのと同様に、ランド高・ドル安が進むと、金鉱会社も打撃を被るからです。
金価格の高騰は、金鉱会社の利益を拡大させますが、儲かっているように見えても実はうまみは少ないというケースも十分に考えられるのです。
金鉱会社がランド高・ドル安で利益を確保する方法は?
金鉱会社がランド高・ドル安という状況においても一定の利益を確保するには、価格を値上げするほかありません。
なので、ランド高は「金(ゴールド)」の国際価格の上昇要因となるかもしれません。
なお、仮に価格転嫁が困難であれば、減産傾向が続く可能性もありますが、その場合には、金価格の有力な上昇要因となるかもしれないのは言うまでもありません。
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