鉱山会社の深刻な問題とは?
世界の鉱山会社にとり深刻な問題となっているのが設備の老朽化で、なかでも、産金会社については、伝統的な産金国である南アフリカの設備の老朽化が指摘されています。
というのは、深度3000〜4000メートルにある金脈は採掘が容易ではありませんし、老朽化した設備では思うように「金」を掘り出すこともできないからです。
このため、設備の老朽化は、鉱山会社の高コスト体質や減産の温床になっているといわれています。
設備の老朽化の改善策は?
「金」の供給量を確保するためには、設備の近代化は不可欠となりますが、そのためには膨大な資金が必要になります。
といっても、設備の増強は、鉱山会社が単独で実施するのは困難な状況ですから、M&Aなどにより体力を強化するほかないといえます。
このような背景もあって、世界の鉱山業界では、寡占化がグローバルベースで進んでいるといわれています。
これはすべての業界に該当する話ですが、寡占化が進むと独占的な立場を築くことができるようになるので、商品やサービスの価格をコントロールしやすくなります。
近年の金価格上昇の要因にも、このような寡占化の動きがあるのではないかといわれていますが、今後寡占化がさらに進展すると、金価格は一段と上昇していくと考えられます。
|