新産金はジリ貧状態?
新産金の生産というのは、10年以上も年間2500トン前後と横ばいのままです。
これは、金(ゴールド)は限りある資源であり、容易に採掘できる金脈自体も少なくなってきているからです。
なので、仮に今後、金需要がさらに増加したとしても、それに見合う供給の増加は期待できません。
ちなみに、世界最大の産金国であった南アフリカも、「金」の生産はジリ貧状態に陥っています。
これは、南アフリカではアパルトヘイトが撤廃された後、既存の鉱山会社には黒人資本26%以上、新規鉱山は黒人資本100%にしなければならないという法律が制定され、欧米資本には「金」を掘り続けるメリットが少なくなりつつあるからです。
つまり、外国資本は撤退を検討しているくらいであり、「金」の増産どころではないということです。
「金」を増産できる鉱山がない理由は?
次のような、世界の鉱山会社を取り巻く経営環境には問題が山積していることから、増産どころか世界的な規模で減産される可能性すら指摘されています。
■原油高に伴うエネルギーコストの上昇
■鉱石品位の低下に伴う鉱山
■労使問題の深刻化
■インフラ整備...など
このような「金」の供給面の事情を考慮しますと、今後の希少資源としての「金」の価値や魅力は一段と輝きを増していくものと思われます。
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