今後の中東の金需要は?
中国やインドと同じように、中東は、宝飾品などへの需要が高い地域として知られています。
かつてよりオイルマネーが「金(ゴールド)」への関心を高めていましたが、中東の金需要は宝飾品が中心でした。
しかしながら、近年の原油高騰を受けて、オイルマネーの投資対象としての新たな金需要が発生しているようです。
つまり、通常、原油はドル建てであり、原油高になれば手にするドルが増えますから、インフレヘッジの一環として、その余剰などるであるオイルマネーを「金」に換えるという新たな需要が急速に拡大しているのです。
よって、オイルマネーの「金」への需要は、今後の原油価格の動きにも密接に関わってくるものと考えられます。
各国の金需要の見通しは?
各国の金需要の見通しとしては、次のように考えられます。
■中国
⇒ 国内自由化により、金需要が急増すると予測されます。さらに、人民元の切り上げも金買い要因になると思われます。
■インド
⇒ 経済発展に伴い、爆発的な伸びが顕在化するものと予測されます。
■中東
⇒ 原油高騰を受け、投資対象として新たな需要が発生すると予測されます。
■金ETF
⇒ 欧米投資家の長期資金が大量に流入することが予測されます。
■鉱山会社の動向
⇒ ヘッジ売りを抑制し、買い手側に回るものと思われます。
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