中国経済は今後も高成長を続けていくの?
今後の中国は、内需主導の経済へと方向転換し、所得格差を是正する政策を推進していくとみられています。
事実、北京オリンピックや上海万国博覧会、上海ユニバーサルスタジオなど、中国国内にはビッグプロジェクトが目白押しとなっています。
また、日本ではまだあまり知られていませんが、中国の内陸部を開発する「西武大開発」という超ビッグプロジェクトも控えています。
さらに、世界最大のスポーツイベントであるサッカーのワールドカップの招致にも乗り出す予定のようです。
こうした巨大プロジェクトが今後も続くことを考えますと、中国経済は一時的に落ち込むことはあっても、今後も高成長を続ける可能性が高いといえそうです。
もちろん、個人所得もまだまだ伸びるはずですから、中国の金需要は今後も拡大していくものと思われます。
中国の人民元切り上げは金需要を拡大させる?
中国の金需要を喚起するもう一つの要因として、中国の人民元切り上げがあるといわれます。
中国の貿易黒字の拡大により、2005年7月に人民元の切り上げが実施されましたが、これで為替調整は終わりと考えている外国為替市場関係者はほとんどいないといえます。
つまり、早晩、人民元は更なる切り上げが実施されるということです。
さらに、市場関係者の間では、将来的には変動相場制に移行せざるを得ないとの見方が一般的のようです。
人民元が対米ドルで高くなりますと、中国国内での金価格の下落につながりますから、結果として中国国民の購買力の拡大につながります。
なお、中国は外貨準備で世界一の国ですから、将来巨額の外貨準備を背景として、中国政府が金準備を増やす可能性も指摘されています。
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