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中国には個人が金に向う材料が揃っている?

金消費国第1位はインドから中国へ

現在、世界最大の金消費国はインドですが、「金」の取扱業者や調査機関などの間では、将来的には中国がそのの地位を脅かすであろうといわれています。

というのは、中国は長い間、個人の金保有を禁止してきたのですが、中国政府はWTOへの加盟を契機として、「金」を段階的に自由化し始めたからです。

具体的には、まず、2002年10月に上海に金取引所が開設され、「金」の現物取引が始まりました。

さらに2008年1月になると金先物取引も開始されるようになり、中国国内での金取引の規制緩和が加速しています。

なお、国内での「金」の売買自由化に歩調を合わせる形で、金需要も毎年15%の伸びを続けるなど年々拡大しており、今後も経済成長と並行して金需要の拡大は続いていくだろうと予想されています。

中国には個人が金に向う材料が揃っている?

中国の経済成長については、中国国家統計局によりますと、2007年のGDP(国内総生産)は前年比11.4%の伸びを記録したようで、この成長率は、1994年の13.1%に次ぐ高さとなっています。

ちなみに、これで5年連続2ケタ成長を達成したことになります。

他方、消費者物価の上昇率は4.8%ということですが、食料品価格が高騰した2007年後半以降は、6%台という高い水準で推移していました。

また、中国株式市場は、長期にわたり好調を維持してきたものの、2007年10月の上海総合指数が6124ポイントをピークに調整局面に入っています。

このように見ていきますと、高い経済成長を受けて所得が拡大していく一方で、インフレが進み、株価は調整局面と、現在の中国には個人が金投資に向う材料がすべて揃っているように思えます。


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