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インドの金需要と規制

世界最大の金消費国はインド

インドは、現在、世界最大の金消費国です。ワールド・ゴールド・カウンシル※によれば、将来インドの年間の金需要は1000トンに達すると予想されています。

これは、実に世界の金需要の25%を占める計算になりますから驚きです。

※世界各国の金(ゴールド)の市場調査などを行う国際機関です。

インドの金に関する規制について

インドでは、「金」に関する様々な規制が行われていました。

具体的には、1947年にイギリスから独立した後の、「金」の輸入禁止や「金」の個人保有禁止などです。

しかしながら、1990年に経済自由化政策の一環として個人の金保有を解禁したのを皮切りに、2004年には金輸入の完全自由化を実施するなど、金取引の自由化を積極的に推進してきました。

その結果、2004年にインド国内で取引された「金」の量(宝飾・投資)は663トンと前年比で倍増することとなりました。

ちなみに、この時点で、インドは金需要の世界シェアでおよそ20%を占めていたことになります。

ただし、その後は金価格が上昇すると需要が減り、価格が下落すると需要が増えるという傾向が続いています。

つまり、中国と同様、インドについても、インド国民の所得が需要のカギを握っているといえます。


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