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金の性質と都市鉱山の埋蔵量

金(ゴールド)の性質は?

「金」には次のような性質があります。

■比重が高くて重い。
■空気中では錆びない。
■薄く伸びやすい。
■電気・熱の伝導性に優れている。...など

このように、「金」は腐食せず輝きを保つことから、装飾品や貨幣として用いられてきました。また「金」は、濃塩酸と濃硝酸の混合液である王水やヨードチンキには溶けますが、融点が1064.2℃、沸点が2856℃となっており、耐熱性も有しています。

なお、前述のように「金」には、希少性がある、錆びにくい、耐熱性も高い、比重が高く保管容量が小さいといった性質があることから、金塊として退蔵され資産の保全を担ってきました。

「金」の現代の利用法は?

現代では、「金」の腐食しない、電気伝導性に優れている、薄く伸びやすいという性質を利用して、携帯電話の回路やパソコンの中央集積回路等にも利用されています。

なお、この電子基盤等から貴金属が再回収できることから、都市は宝の山であるという意味で「都市鉱山」などと呼ばれたりもしています。

「都市鉱山」の金埋蔵量は?

独立行政法人である物資・材料研究機構によりますと、2008年1月11日現在において、都市鉱山の「金」は、6800トンあると推定されています。

これは、世界の現有埋蔵量42000トンのおよそ16%にも相当するわけですから、まさに宝の山といえそうです。

ちなみに、住友金属鉱山が所有する菱刈金山は、世界でも有数の金含有量を誇っていますが、その菱刈金山でさえ、1トン当たりの含有金量が50グラムほどであるのに対して、廃棄された電子基盤からは1トン当たり500グラムも採れることがあるというのですから驚きです。


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