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インドは世界最大の金需要国

世界一の金需要国インド

WGCの2007年第2四半期(4〜6月)の報告によりますと、世界の金宝飾販売高は145億ドルで、前年同期比で37%の増加と過去最高を記録したということです。

インドは世界で最も金需要の大きい国なのですが、そのインドでも、2006年の第1四半期と比べて、需要が50%も上昇しています。

インドでは、「金(ゴールド)」は祝祭事や贈り物に利用される縁起物として、伝統的に装飾品としての需要が続いています。

また、ヒンズー教では、女性は土地相続ができませんので、親は娘が他の家に嫁ぐ際に「金」のアクセサリーを持たせるそうです。さらに、祭事には「金」の装飾品を身に付けるのが習わしともされています。

インドの結婚式の金装飾品

具体的に、インドの結婚式で用いる「金」に関連する装飾品には、次のようなものがあります。

■イヤリング
■「金」の首飾り
■「チュリー」と呼ばれる「金」のブレスレッド
■指輪
■「ビチヤ」という足の指輪
■「ノーズティカ」という結婚式で身につける鼻ピアス
■頭から下げる「金」の装飾品
■夫が生きている間ずっと身につけなければならない「マンガルスーツ」とよばれる「金」と黒石のネックレス
■金糸で織ったベールやサリー...など

インドの金にまつわる風習

インドではお見合い結婚で初めて式で顔を見るということが比較的多くあることから、2人が打ち解けるように、式の儀式として、ベッドの上で花嫁と花婿が座り、「金」の鎖をお互いに相手のこぶしから取る、といった風習などもあるそうです。

金の宝飾品としての価値とは?

「金」には、投資対象や財産の保全方法、通貨の価値を裏打ちする基準としての役割や、工業製品として用いられるなどの用途がありますが、それ以外にも、中国やインドのように、祝祭事に関連した伝統的な背景を持った特殊な品物としての価値があるといえます。

こうした「金」の祝祭事における宝飾品としての価値が、人間の歴史を通じて「金」の需要を生み続けるのかもしれません。

つまり、「金」は人間生活に根ざした、縁や祝いを取り持つ伝統的な触媒でもあるといえるのです。


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