金(ゴールド)の希少性とは?
「金」というのは、人類の有史以来、地上に存在するのは9万トンであるとか、15万トンであるなど、さまざまな言われ方がされています。
ちなみに、「金」9万トンは、オリンピックプール用の50mプール2杯分ほどの量に相当します。
つまり、「金」は地球上にそれくらいしかないわけで、それ故、「金」は希少価値が非常に高いといわれるのです。
(社)日本金地金流通協会が発表している金(ゴールド)の量とは?
日本で製錬している業者が参加している(社)日本金地金流通協会では、次のような発表を行っています。
≪「金」の年間生産量は約2600トン(2001年実績)です。歴史始まって以来、世界の主要な産地であるエジプト、小アジア、東欧、南米、南アフリカのすべての産金を合計してもおよそ14万6000トンと見込まれています。
「金」の比重は19.3ですから、その容積は50mプール(幅20m、深さ平均2mとして)3杯分くらいにしかなりません。地球上に残っている「金」(埋蔵量)は、あと60,000トン程度と推定されています。
ところが、未採掘の鉱脈のある場所は、地底深く何千メートル、海底の火山脈の近くやアフリカの奥地、さらには3,000メートル以上もある山塊などであり、今後は「金」の採掘がますます困難になっていくものと懸念されています。≫
このように、「金」は有史以来産出し続けてはいますが、産出も困難になってきているため、希少価値が高い状況が続いているといえます。
なお、(社)日本金地金流通協会のホームページに掲載されている「世界の金の主な供給と需要」という表を見ますと、「金」は実に50%以上が装飾用として用いられていることがわかります。
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