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中国の金猪年と金需要への影響

金猪年(きんちょねん)とは?

中国には60年に1回のサイクルで到来する農暦(旧暦)の「金猪年」(=金豚の年)というものがあり、この「金猪年」は、幸運な年で、元気な子供を授かることができるといわれています。

その「金猪年」が2007年に回ってくるということで、「金猪年」に出産できるように、その前年の2006年には結婚ブームが起こり、2007年の春節前後には、縁起担ぎの「金猪」の置物などが大流行しました。

そして、2008年2月13日WGCレポートによると、2007年第4半期の金宝飾品の小売市場において、中国はついに米国を抜き去り、インドに続いて世界第2位の消費国となったのです。

これは、人口13億人ともいわれる中国人のムーブメントが、「金」の需要に多大な影響を与えたということです。

もしも中国人が純金積立を始めたら?

中国人というのは投資意欲が旺盛なことで知られますが、もし中国人が純金積立を始めたらどうなるのでしょうか?

仮に、13億人全員が年間1グラムの「金」を購入したとすると、13億人×1g=1300トンにもなります。

GMFS※によれば、2005年末のスイスの公的機関の「金」の保有量は1290トンですから、もし上記のようなことが起きますと、中国人の「金」の個人保有高の総計は、スイスの公的機関の「金」の保有高を凌ぐことになります。

※GMFS(Gold Fields Mineral Services)とは、「金」や貴金属に関する需給統計を提供する権威である、イギリスの金需要の調査会社です。


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