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古代歴史上の金の役割は?

古代歴史上の「金(ゴールド)」の地位は?

紀元前1000年頃、「金」は神殿の寄贈品として用いられていました。まず、旧約聖書の歴代誌上の29章に、イスラエルのダビデ王が息子のソロモンと会衆を前に神のための神殿を築くにあたり、「金」を準備し、自分個人の「金」を寄贈するという話があります。

また、ダビデは、誰か自ら進んで「金」を差し出すものはいないかと問いかけたところ、家系の長たち、イスラエルの部族長たち、千人隊長と百人隊長たち、王の執務に携わる高官たちが自ら進んで「金」を寄贈し、民は喜んだということです。

そして、ダビデはこの「金」を用いて「政(まつりごと)」の道具として、「金」でできた次のものを作り、祭具としました。

■燭台(しょくだい) ■火皿 ■供え物を載せる聖卓
■ささげ物の肉刺し ■鉢 ■壺 ■杯 ■祭壇

こうして「金」は神殿に贈られ、息子ソロモンの時代は平和と栄華を極めることになりました。

新約聖書では?

新約聖書のマタイの福音書2章には、イエス・キリストの誕生のシーンが記述されていますが、ここには、イエス・キリストが誕生するとき、ベツレヘムに突如あらわれた星に導かれて、東方の3人の占星術の博士がイエスと母マリアに会い、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げています。

このように「金」は、神にかかわる贈り物として用いられています。

古代エジプトや中国では?

紀元前1350年頃のエジプトでは、ツタンカーメンの黄金マスクのように、王家の埋葬品として用いられていました。

また、紀元前2000年の中国の前漢の墳墓からは、副葬品として「金」の延べ棒が発見されています。

このように、古代では、神に贈る神殿の祭具として「政(まつりごと)」に用いられ、王家や実力者の副葬品として「金」が選択されています。


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