中長期的に「金」の価値が上昇している
ペーパーマネー経済の崩壊に伴い、世界経済の基軸になりつつあるのが「実物資産(商品)」です。その中でも、色々な点でメリットのある金(ゴールド)が注目されています。
サブプライムローン問題によって、FRB(米連邦準備制度理事会)は、2008年4月30日にFF(フェデラルファンド)金利の誘導目標水準を0.25%引き下げ2.00%としました。
そもそも「金」は利息を生みませんが、世界の基軸通貨である米ドルの公的金利の低下は、利息を生まない「金」との利率の格差が縮小傾向にあることを意味します。
すなわち、これは中長期的にみると、ペーパーマネーに対する「金」の価値が上昇してきているということです。
過去30年間の金価格の推移は?
GOLDPLICE ORGの過去30年間のロンドン市場(午後)の金価格の推移をみてみますと、1971年8月のニクソンショック以降、「金」はドルに対して価値を上昇させていっていることがわかります。
また、1979年12月24日のソビエト社会主義共和国連邦のアフガニスタン侵攻によって、金価格は600ドル/トロイオンスを超えました。
しかしながら、その後の金価格は、1999年までの20年間下降トレンドが続くことになります。
さらにその後は、1999年9月のワシントン合意によって、欧州の中央銀行が「金」の売却制限を設定したことから、「金」は上昇トレンドに向うことになりました。 |