金価格は為替相場によって変動するの?
国内の金価格は、米ドル建ての国際金価格の影響を受けますので、ドル/円相場の影響を受けることになります。
つまり、国内金価格は、国際金価格を一定としますと、為替相場が円安ドル高になれば上昇し、円高ドル安になれば下落することになります。
よって、為替相場によっても価格が変動しますので、国内の金価格には為替変動リスクがあるといえます。
金価格は為替相場の影響を強く受ける
為替変動リスクは、「金」だけでなく、外貨預金や外貨建てMMF、外国債券、外国株式など、外貨建て資産への投資には付き物といえます。
例えば、いま国際金価格が1000ドル、ドル/円相場が1ドル=100円とします。これがもし国際金価格が500ドル、為替相場が1ドル=50円になったとしますと、手数料など考慮せず単純計算した場合には、国内価格は4分の1になってしまいます。
逆に、国際金価格が2000ドル、為替相場が200円になったとしますと、国内金価格は4倍になるということです。
この例を見てもわかるとおり、金の国内価格というのは、「金」の国際価格よりも為替相場の影響を強く受けるといえます。
金投資はリスクが高いの?
「金」のように価格変動要因が複数ある商品に投資しますと、リターンが大きく変動する可能性が高くなりますので、そういった意味では、金投資はリスクが高いといえそうです。
とはいえ、ここでいう「リスクの高さ」というのは、大きなマイナスのリターンになる可能性がある一方で、大きなプラスのリターンを得る可能性もあるという意味です。
ちなみに、リスクの低い商品は、大きなマイナスのリターンになる可能性は少ないですが、それだけ期待できるリターンも小さくなるわけで、リスクとリターンはいわば表裏一体の関係といえます。
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