金(ゴールド)に比べて商品(原油)にはどのようなリスクがあるの?
原油というのは消耗品ですから、一度使用すれば終わるというものです。
また、原油は生活に使用されるものなので、消費要望に対する消費者が支払うコストの限界値に近づくと、代替品を模索したり、需給を緩和する力が働くようになります。
なので、原油価格には青天井はなく、限界値があります。
例えば、ガソリン価格が今後10倍になった場合に、電車の価格がこれまでとほとんど変わらないとしたら、自動車の代わりに電車を使うのではないでしょうか?
また、物流コストも10倍になりトラック輸送が困難になって、将来広範囲の消費財に価格転嫁が起きそうであれば、社会問題となり、今から何か対策を立てるのではないでしょうか?
さらに、今後、ガソリンが10倍になるのであれば、自動車会社や石油メーカーは将来に向けて何か手を打つのではないでしょうか?
というように、原油価格については、希少な贅沢品となるレベルにならない限り限界値がくるのです。
原油投資について
原油価格はそろそろ頭打ちと専門家が言い始めていますが、世界経済の動向をみますと、欧米の金融資本の仕組みにも軋みが出始めていますし、世界は本格的な景気後退期(リセッション)に入りそうな気配がしています。
その産業、経済が冷え込むことが見えているときに高値で投資して損を抱え込むことがないように、一時の投機は慎重に行うようにしたいところです。
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