平均すると年20%強程度の変動がある
金価格というのは、市場の需給関係によって上昇したり下落したりします。
なので、売買のタイミングによっては、利益が出ることもあれば、逆に損失が生じることもあります。
つまり、「金(ゴールド)」の購入とは、価格が変動する商品に投資するということですから、金投資には価格変動リスクが伴うということです。
ちなみに、「マーケット(市場)リスク」とは、金などの商品先物相場のほか、株式相場や債券相場、為替相場の価格変動リスクのことをいいます。
具体的な金価格の変動について
現在の「金」の国際価格は、1999年7月の安値と比較しますとおよそ4倍(およそ9年間で利回り400%)となっていますので、年平均利回りは44.4%ということになります。
また、20年前の金価格と比べますとおよそ2.5倍となっていますので、20年間の年平均利回りは12.5%ということになります。
一方、国内金価格の1999年から2007年までの年間の変動率※は、それぞれ30%、19%、21%、15%、18%、11%、40%、20%、24%となっています。
よって、金相場が底入れしてから反騰に転じた過去9年間の平均変動率は22%ということになります。
ちなみに、株式の年間変動率は平均25%程度ですから、この間の金価格の平均的な変動率については、株式と同程度ということができそうです。
つまり、日本の株式市場のように調整局面が続いていても、「金」のように上昇トレンドに入っていても、1年間に平均20%強の価格変動があるということです。
※年間の最高値と最安値の差をその年の終値で割ったものです。また、年間変動率は高値と安値の値幅ですから、必ずしも上昇率とイコールではありません。
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