金(ゴールド)に比べて商品(小麦)にはどのようなリスクがあるの?
原油と同じように、小麦も生活には欠かせない消費財としての側面を持っています。なので、代替品や需給調整の検討がなされることから、小麦価格が青天井になることはありません。
とはいえ、小麦は人間が生きていくためには不可欠の食料であるという性質をもった商品でもあります。そうしたこともあって、近年、小麦の価格が2倍になるということがありました。
ちなみに、あるニュースサイトでは、次のようなことが主な要因であると報じられました。
■世界的に中国などの新興市場国による急激な経済成長により、人々が肉や穀物の消費量を増やしていること
■オーストラリアの大干ばつ
■バイオエタノールの生産拡大による、小麦からトウモロコシへの転作...など
つまり、小麦は天候による変動リスクが非常に高い商品であるという性質を持っているということがいえるのです。
通貨バスケットに食料が入る?
今後、通貨バスケットに食料が入り込む余地を検討しているのではないかという憶測があるようです。
とはいえ、小麦は退蔵品として劣化するという難点を解消することは困難です。
しかしながら、ETFなどのような投資アイテムやインデックスにより強引に裏付けてしまうという可能性も無きにしも非ずですから、今後の国際金融資本の動向が懸念されるところです。 |