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外国為替市場動向全体を分析する

ドル円市場で外国為替市場動向全体の分析は困難

2007年のBIS報告書によりますと、米ドルとユーロを合わせたシェアは61.6%にものぼり、ユーロドル市場動向を把握することで、外国為替市場全体を見渡すことができるといわれています。

こうした市場環境もあり、ドル円市場から外国為替市場動向全体を分析することにはかなり無理がある状況といえます。

ちなみに、日本人外国為替関係者には、今でもドル円市場動向の話から始める人は多いようです。

これは、世界的に見れば、通貨別では米ドルとユーロ、通貨ペアではユーロドルが圧倒的なシェアを占めているのですが、東京市場だけを見ますと、現在でもドル円の取引が58%も占めているからかもしれません。

かつてはドル円が中心だった時代もあった

ユーロが誕生し現在のように台頭する以前は、世界主要3通貨といえば、アメリカの米ドル、日本の円、ドイツのマルクでした。

とはいえ、ドイツは1989年に東西統一を果たして以来、経済的にも社会的にも困難を抱えてきたことから、日本円が国際通貨としての存在感を増していました。

ちなみに、当時の外国為替東京市場の取引高は、世界第2位のニューヨーク市場に迫る勢いでした。

このような背景から、通貨別では米ドルと日本円、通貨ペア別ではドル円が最も注目され、1990年代前半は、ドル円の取引が東京市場のおよそ70%を占めていました。

なので、世界中の市場参加者が外国為替市場全体の動向を把握するのであればドル円といわれ、東京市場動向を注視するといった時代があったのです。


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