似たような相場予測には注意が必要
金融市場の専門家と呼ばれる人については、次のような点において注意が必要です。
■専門家は相場見通しがはずれたとしても、トレードで負けっぱなしとは限りません。また、相場見通しが当たったとしても、実際のトレードで大勝ちしているとも限りません。
■専門家といっても、いつも相場見通しが当たるとは限りません。むしろ疑ってかかったほうがよいことも多いです。
■専門家には相場予測や市場分析はするけれど、トレードをしたことがほとんどない、あるいは一度もない人さえいます。
ちなみに、複数の専門家が似たような相場予測をしている場合には注意が必要です。
これは、専門家の見通しに偏りが見られる場合には、その直後に専門家の見通しとはまったく逆の方向へ相場が反転するということがよくあるからです。
人の行く道の裏に花の山
「人の行く道の裏に花の山」というのは、投資の格言であり、投資の世界にはみなと同じことをしていては勝てないという意味です。
もし専門家が同じような相場予測をしていたら、それを信じて売買するのではなく、むしろ相場はそろそろ反転するかもしれないと考えて臨んだほうが無難です。
というのは、専門家が自信を持って相場が上昇している理由を分析できる頃というのは、それだけトレンドがはっきりしている、情報収集できる材料も多くなってきている、つまり相場もいよいよ最終局面が近づいてきているという証拠だからです。
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