どのような点を押さえたらよいですか?
2007年のBIS報告書によりますと、米ドルのシェアは43.1%、ユーロは18.5%となっており、両者を合わせますと61.6%にものぼります。
なので、通貨ペアでは、ユーロドル市場動向を把握することで、外国為替市場全体を見渡すことができます。
よって、外国為替市場動向全体を把握する場合には、次の点を押さえるようにしたいです。
■米ドルとユーロのそれぞれの行方
■ユーロドル市場の動向
■欧米の経済事情
日本円は避難通貨?
最近の外国為替市場では、信用力の最も高い米ドルとユーロの間で資金が往来していますが、アメリカと欧州のどちらにも経済的・社会的不安が拡がるケース※では、第1、2に信用力の高い米ドルとユーロから、一気に第3番目に信用力の高い日本円に資金が流入してきます。
つまり、日本円が避難通貨のような役割を果たしているといえ、近年の急激な円高はこのような背景により引き起こされていると考えられます。
※例えば、2007年のチャイナ・ショックやサブプライム問題、2008年のベアスターンズ・ショック、リーマンショックなどです。
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