為替心理説というのは、市場参加者の予測が為替レートを決めるという考え方をいいます。

具体的には、ドル高を予想してドルを買う人が多ければ円安ドル高になり、ドル安を予想する人が多ければドルが売られ円高ドル安になるというものです。

なお、この為替心理説は、特に短期の為替変動に説得力があります。

この為替心理説は、為替相場だけのものではなく、株式市場や債券市場など商品が売買される市場であれば、同じように見られます。

為替レートの予想要因と考えられるのは、国際収支や金利水準、金融政策など色々と考えられますが、その予想要因がそれぞれの投資家にどのような心理状態をもたらしたのかを判定できないのは、為替心理説のデメリットといえます。

しかしながら、市場参加者の予想に基づいた売買行動が為替相場を動かしているのは確かであるといえそうです。

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