投資金の需要と供給のバランスが相場に大きな影響を与える
貿易などに伴う為替取引(経常取引)では、手仕舞いのための反対売買は行われませんが、現在の為替市場では、FXなど投機的な取引のウェートが非常に高くなっていますので、このような投資金の需要と供給のバランスが相場に大きな影響を及ぼします。
といっても、為替市場全体の投機資金の需給を示す指標はありませんので、CFTC(米国商品先物取引委員会)の需給報告などを重要な参考資料とすることになります。
CFTCとはどのようなものですか?
CFTC(米国商品先物取引委員会)とは、CFTCという米国の機関が発表するもので、米国の取引所で取引される通貨先物取引に関するデータのことをいいます。
そして、このなかの投機的な取引の需給データが、市場を代表する需給指標として注目されています。
なお、CFTCは、為替市場のすべての取引を網羅しているわけではありませんが、大まかな傾向を示すものとなっています。
日本のFXの取引傾向は?
日本のFX投資家の取引傾向を示す指標としては、東京金融取引所が発表する「くりっく365」のポジションが参考になります。
もちろんこれも、FX取引のすべてを表すものではありませんが、最近大きくなった日本のFX投資家の取引傾向を示すものとして注目を集めています。
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