どのような意味ですか?
季節調整というのは、経済指標の数値から、季節要因による変動を除くことをいいます。
経済指標は、月ごとに発表されるものが多いですが、例えば、1月と7月を比較すると、1月は年始休暇などで稼働日数が少なくなります。
つまり、仮に1月が少なかったとしても、必ずしも景気が悪くなったということにはならないのです。
また、4月には新規求職申込み件数が増大しますが、それは例年のことですから、3月から4月にかけて、新規求職者が急増したからといって、それを景気上昇の兆しであるなどと特別視すべきではありません。
よって、指標の精度を高めるには、このような季節的要因を除くことが必要になるのです。
季節要因とは?
季節要因というのは、季節的な条件による相場を動かす要因のことをいいます。
具体的には、年末年始、夏休み、クリスマス、ゴールデンウィークなどが近づきますと、旅行に出かけるなどの理由で、事前に手持ち現金を得るために、決済する投資家が増えます。
そのため、休暇中は市場参加者が少なくなり、相場では値が飛びやすくなります。また、ボーナス時期などですと、投資資金が膨らむため、売買が活発になる傾向にあります。
さらに、サッカーのワールドカップやオリンピックの時期なども、投資家が取引を控え、薄商いになることが多いです。 |