欧州統一通貨ユーロの誕生について
ユーロは、1999年1月1日に発足した欧州統一通貨です。
欧州において単一通貨を導入しようとする構想自体は、第二次大戦前から存在していました。
しかしながら、実際に動き出したのは、1989年に欧州共同体(EC=後の欧州連合EU)がEMU(経済通貨同盟)の完成へ向けて行程表を定めてからです。
ユーロ導入国は?
ユーロが導入されたことにより、ECB(European Central Bank:欧州中央銀行)による統一的金融政策が開始され、ユーロ圏各国は独自に金融政策を行う権限を失うこととなりました。
また、EC条約では、EU加盟国は基本的にEMU(経済通貨同盟)に参加し、単一通貨であるユーロを導入することが想定されています。
ただし、EC条約第122条に適用除外規定(オプト・アウト)が認められており、英国とデンマークは適用除外が認められています。
これにより、ユーロ導入国は2009年3月現在では16か国になっています。
EU内の経済格差について
ドイツ、フランス、イタリア、スペインの4か国でおよそ80%のGDPを有しており、現状ではEU内での経済格差は大きいといえます。 |