外貨預金とFXのレバレッジ効果
前述の外貨預金とFXとで10万ドルを取引したケースで特筆すべきなのは、FXのレバレッジ効果です。
つまり、1ドル=110円から115円の為替変動という全く同様の投資環境の中で、外貨預金は30万円の利益を得るために1,110万円の元手が必要になったわけですが、FXではわずか100万円の元手(証拠金)で47万5,000円の利益を得ることができたのです。
為替リスクでもFXは有利
為替リスクに対する対策という面でも、FXの方が外貨預金よりも有利な特徴を備えています。
それは、為替レートが不利な方向へ動いたときには、いつでも反対売買を行ってポジションを閉じられるからです。
単に10万ドルを保有するという意味では、外貨預金でもFXでもリスクは同様と考えらられますが、実際には、外貨預金は投資家の都合どおりに解約したり預け入れたりすることができません。
外貨預金は、営業日の午前10時に決まる為替レートで売買しなければなりませんので、深夜や早朝にポジションを閉じたいと考えても、適用されるのは翌営業日午前10時に決まるレートになるからです。
なお、これが外貨定期預金であれば、売買のタイミングがさらに不自由になりますので、大きな為替リスクにさらされることになります。
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