通貨の需要と供給とは?
為替レートというのは、通貨の需給によって決まりますので、人気が高ければ当然上がります。
そして、通貨の欲しい理由というのは、次のように多岐にわたります。
■企業活動による場合
⇒ 例えば、貿易収支が黒字の場合には、海外で稼いだ外貨を自国通貨に両替する動きが強くなります。
これによって、その国の通貨の需要が高まり、為替レートにも影響を及ぼします。
■一般の投資活動による場合
⇒ 投資の場合には、一般的に投資家が資産運用するときには、より金利の高い通貨で運用したいと考えますので、高金利通貨の需要が高まります。
反対に、金利の低い通貨は人気がなくなる傾向にあります。
■「円キャリートレード」による場合
⇒ 円キャリートレードというのは、金利の低い日本円で資金を調達し、より金利の高い国の通貨で運用して利益を狙う手法のことをいいます。
この円キャリートレードの場合は、日本円を売って外貨を買う取引になりますので、円安・外貨高の要因になります。
■国力による場合
⇒ 将来的に、国力が増していきそうな国の通貨は高くなっていきます。
■政治的な要因による場合
⇒ 通貨の強弱は、政治的な要因で決定されることもあります。
例えば、急速な円高によって輸出産業が打撃を受けるのを回避するために、日本政府が行う円売り・ドル買いの市場介入などはその典型的なものです。 |